バナナは、世界中で300種類以上の品種が存在し、大きく分けて「生食用バナナ(Table Banana)」と「調理用バナナ(Plantain)」に分けられます。
このページでは、世界各地で栽培されているさまざまなバナナの品種や、それぞれの特徴について詳しく紹介します。
バナナの多様性と魅力に触れながら、楽しいバナナライフをお過ごしください。
バナナの主な品種(特徴・産地)
目次
生食用バナナ
キャベンディッシュバナナ [cavendish banana]
キャベンディッシュバナナは日本で一般的に流通している品種で世界の50%を占めたもっともポピュラーな品種です。
主な産地:フィリピン、エクアドル、ペルー、メキシコ、グアテマラ、コスタリカなど
【特徴】
- 甘みが強く、熟したバナナは非常に甘い味わいを持ち、さまざまな料理やデザートに広く使われています。
- 成熟が7段階に分かれており、スーパーなどでは第3段階から第6段階で販売されている。最終段階に到達すると外皮が黒色に変化する。
- キャベンディッシュバナナは、食物繊維やビタミンB群、カリウムなどの栄養素が豊富含まれています。
- 世界中のスーパーマーケットや農産物市場で広く入手でき、生食や調理用途に幅広く利用されています。
モラードバナナ [morade banana]
モラードバナナは、赤みのかかった果皮を持つ特徴的なバナナの品種で別名レッドバナナとも呼ばれ日本では珍しい品種です。
主な産地:フィリピン、中南米
【特徴】
- 味はキャベンディッシュバナナに似ており、甘みが強く、なめらかでクリーミーな食感が特徴です。
- モラードバナナは、他のバナナよりも栄養価が高く、ビタミンC、抗酸化物質、食物繊維が豊富に含まれており、また低GIであるとされいます。
- モラードバナナは、生食用としてはもちろん、ジュースやスムージー、バナナパンケーキなどの調理にも広く利用されています。
セニョリータバナナ [senorita banana]
一般的なキャベンディッシュバナナよりも小さく、やや細長い形状をしていまおり、フィリピン産のものが「セニョリータ」、エクアドル産のものが「ボニータ」と呼ばれています。別名モンキーバナナ。
主な産地:フィリピン、エクアドルなど
【特徴】
- セニョリータバナナは、、芳香があり甘みがあるのが特徴です。さらに熟すとゴールデンイエローになります。
- 栄養面では、ビタミンCやビタミンB6、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
- 家庭菜園でも人気で鉢植えやプランターでも十分に育てることができます。
北蕉(ほくしょう)
台湾バナナの主力品種。味が濃厚で果肉が緻密なのが特徴です。
主な産地:台湾
【特徴】
- 香りが強く、甘くて濃厚な味わいで太めで短く、ねっとりとした食感が特徴。
- 大変古い品種で、清朝乾隆年間(1736〜1795)に華南地方から台湾に持ち込まれたといわれている。
- 日本に輸入されている台湾バナナには「北蕉」や「新北蕉」という品種がある。
調理用バナナ
ツンドク [tindok]
フィリピンで栽培されている料理用バナナの一種で、別名「ホーンバナナ」「牛角バナナ」などとも呼ばれる。
主な産地:フィリピンなど
【特徴】
- ツンドクバナナは、完熟してもでん粉質で甘みが少なく、渋みの方が強いので、生食よりも料理用に使われる
- 皮をむいて焼くか、揚げるか、煮込みにし、加熱すると芋のようなホクホクとした食感になる。
リンキッドバナナ [lingkit]
リンキッドバナナは、特徴的な形状を持っていて隣り合うバナナがぴったりとくっついており、房全体がグローブのような形をしています。
主な産地:インドネシアなど
【特徴】
- 形状から「合掌バナナ」とも言われている。
カルダバ [cardaba]
カルダバは[リョウキュウバショウ]と[マレーヤマバショウ]のハイブリットでフィリピン原産の三倍体雑種バナナです。
栄養価も高くフィリピンをはじめ東南アジアの国々で広く利用されています。
主な産地:フィリピン、東南アジアなど
【特徴】
- 一般的なキャベンディッシュ系に比べ短くて太い形をしていて、皮は分厚く、ナイフなどで切り込みを入れないと剥けない。
- 現地では、バナナの天ぷら(Pisang Goreng)で食べるのが一般的で、屋台などでも売られています。
- カルダババナナは、ビタミンC、食物繊維、カリウム、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれており、糖分も豊富です。